聲の形

聲の形

【ジャンル】
[学園・コミュニケーション]

 

【傾向】
[ラブ低・物語]

【公式サイト:http://koenokatachi-movie.com/

 

【ポイント】

 

・聴覚障害の女の子とそれを取り巻く人々の物語

 

 

 

【レビュー】※ネタバレは最下部より

 

京アニさんってだけでもう最初から安心感が。PVも何度見たことか・・・。
まず、さすが京アニさん。画力がすごい。『君の名は。』にも全然劣っていません。
背景の美しさは向こうに軍配が上がりそうですが、キャラの動きや仕草、表情は圧倒的にこちらの方が好きです。
その何気ない動きや表情によってとても繊細な感情が伝わってきます。

 

 

 

さて、この物語は先天性の聴覚障害がある女の子とそのクラスメイトたちとのお話です。
ヒロインの西宮 硝子が転校してくるところからこの物語は動きだしますが、小学生時のシーンは色々と可愛そうで見ていられませんでした。なんか原作は読み切りでもっとキツイとか・・・。
でも子供の頃ってああですよね。誰が悪かというよりただ単に“子供だから”に尽きると思います。
大人になってようやく「何やってたんだ自分・・・」となるんです・・・。はぁ・・・。はぁぁぁぁ・・・。

 

恐らくですが、私のようにエロゲや深夜アニメをよく見ている人には『君の名は。』よりこちらの方が面白く感じるかも。
『君の名は。』はどちらかというと大衆向けなシナリオ、多くの人がすんなり入れて共感出来そうな感じです。普段アニメを見ない人でも楽しめると思います。
一方で『聲の形』は変則的なシナリオといいますか、苦悩や葛藤があって傷つきながら前へ進んでいくような感じ。

 

ただ、人とのコミュニケーションというものが物語の根幹にあり、頑張っても変わらないことや報われない事実を目の当たりにするので、そういう描写が苦手な人は前者の方が良いかも知れません。

 

 

 

で、です。
ヒロインである硝子のCVを務める早見さんの演技が本当に素晴らしかった・・・。
確かスタッフロールに発音モデルの方の名前がありましたので、実際に聴覚に障害がある方に協力いただいたのだと思いますが、違和感が全くありませんでした。
西宮 硝子という女の子を確かに感じることが出来たんです。
因みに制作が京アニだったこと、そしてヒロインが早見さんだったことで私は映画館に行く気になったんですよね。
なんでもう期待以上でした。

 

また主人公の将也についてもすごく人間味があって良かったです。
彼の葛藤は小学生のあの頃からずっと続いていたことでしょう。
高校生になった将也の思いや立ち居振る舞いも繊細に描かれており、とてもよく伝わってきました。

 

 

 

唯一気になった点は硝子の将也に対する想いですかね。
私原作は読んでいないのですが、その辺の過程をもっと描いて欲しかったかなと。
でも今思えば・・・以下【ネタバレやその他】にて。

 

実は私『君の名は。』を観た後すぐに『聲の形』を観たので少々比較傾向にありましたが、どちらも素晴らしかったです。
今年は秀逸なアニメ映画がこんなにあり大変心が満たされております。

 

  

 

 

 

 

 

【ネタバレやその他】※下へスクロール

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず上記の気になった点の続きですが、硝子は小学生の頃から何かと将也を気にしていました。
友達になりたいと言ったり、落書きされた将也の机を拭いていたり。
机を拭いていたのは自分が関わっていた責任を感じてという面もあったと思いますが。
それにその後の将也と取っ組み合うシーン。
後にも先にもあそこまで想いをぶつけたのは将也だけではないでしょうか。
そして高校生になり久しぶりに会った際も、過去の出来事について怒っているという様子はありませんでしたし。
寧ろ将也と会えたことを好意的に捉えていた気さえします。
これらを鑑みると、小学生の時から少なからず気にはなっていたのかなと。
そして再開し、今度はちゃんと将也と話せるようになって。そして更に惹かれたという感じでしょうか。
そういうことなら納得出来るかな?
それだと再開した時には既に硝子の将也に対する好感度はある程度高い訳ですし。
・・・と散々言いましたがこの辺は想像なので、あまり自信ありません。

 

もしかしたら小学生の時の硝子はそんな余裕なかったかも知れませんし。
まぁだとしたなら、尚更再開してから硝子が将也に惹かれていく描写が欲しかったところです。
しかしこれらを2時間という枠に納めなくてはいけないというのは本当に大変だと思いますが。
何にしても近々ちゃんと原作読んでみます。

 

気になった点はこれくらいですね。寧ろこれしかありません。
あ、あとこれは要望ですが、硝子と将也がちゃんとお付き合いする描写も欲しかった!
幸せな二人が見たかった!エンディングの後そうなると信じているけども。

 

 

 

そうそう、話戻りますが、硝子が将也に告白するシーンからの流れ。あれもジーンときました。
「好き」と伝えることは簡単ですが、何とか自分の声でそれを伝えようとした硝子。
病院に定期健診?に行った時にも、耳の状態が芳しくないような描写もありましたがそれでも声を伝えたんです。
切ない結果になっちゃいましたが。

 

また、硝子で言えば将也が昏睡状態の際、将也の仲間関係を取り戻す為に皆に会いに行っていましたよね。
何だかんだで強い子だと思います。

 

あとは将也の母が最初から最後まで本当に将也のことを想っていたのが感じられたのも良かったです。
それに将也だけではなく硝子や結絃のことも大切にしていましたよね。
また、硝子の母も硝子が生まれた時から葛藤だらけだったみたいですし。(映画館で貰った冊子にて)

 

 

 

小学校の頃は何か人と違うところが1つでもあるとみんなに見られますし話題にされてしまいます。
何か些細なことがきっかけで全てを壊すこともあると思います。
ですがそれで終わらないのがこの作品です。
かつてその渦中にあったメンバーが時を経て集い、そしてまた傷つきながら当時とは違う歩み方をする・・・。
過去の出来事が消えるわけではありませんが、最後にはみんなが笑えていたので私の精神は救われました。
まぁ硝子や将也の苦悩を考えれば手放しに喜べるものではありませんが。
勿論、植野さんや佐原さん、川井さんにも苦悩はあったでしょうし。

 

『君の名は。』を見た後で少々物足りなさを感じていましたが、これで見事に満たされました。
さぁ2回目観に行ってきますかね。メンズデー狙って。

 

 

 

----------追記----------
2日後に2回目観に行ってきました。
やっぱり良かった・・・

 

おお、硝子転校してくる前に将也の店で髪切ってる!?とか将也が病院に運ばれた時、チラッと島田君が写るシーンがあったんですが、あホントだ島田君ずぶ濡れだとか・・・。
色々新しく気づくことがあって楽しかったです。そしてやっぱりいいですね。涙出そうになります。
そう、その涙出そうになるのは、シナリオも勿論ですが冒頭でも話した通りキャラの仕草や表情にやられるんです。
そこが本当に素晴らしい。

 

で私が1回目で理解しきれてなかったんですが、将也が昏睡状態から目覚めて硝子と橋で会いますよね。
そこで将也は「君に生きるのを手伝って欲しい」と言っていますが、ここで硝子は前向きになることが出来たんでしょうね。
2人を縛っていた色んなものがそこで吹っ切れたのだと思います。

 

 

 

 

 

いやぁ・・・・小学生の時は私もね・・・。

 

※ここからは完全に個人の思い出話なので興味のない方はご注意下さい

 

私実は産まれた時から内反足でして、物心つくまで右足の膝から下にギプスはめてたんです。
なんで足の成長が止まっちゃって右足のふくらはぎが異常に細くなっちゃって。
立って後ろから見ると別人の足のようです。私生活に支障はないんですけれども。
サッカー部やバドミントン部、テコンドーもやってましたしねw
(テコンドーに至ってはふくらはぎが軽いおかげで蹴りが速く出せましたしw)
さすがに長時間歩き続けたり運動し過ぎると痛みが出てきますが。

 

で、そんなことでさえ小学校ではいい話題の種でした。
半ズボンは極力履きませんし、着替えの時も必死に隠していましたがやっぱりバレますよね。
そうすると純粋な興味からの話題がいつしか大きくなってしまうんです。
その雰囲気がクラスに広がりいつしか暗黙の了解に。

 

まぁ高学年になった頃からは全然そんなこともなくなりました。

 

 

 

でも被害者面してますが、私自身もとてもひどいことをしていたんです。
これは小学校高学年からのことですが、女の子からラブレターを貰ったり告白もされてたんです。意外にも。

 

ある手紙にはその子の気持ちと「お返事を下さい」というメッセージがありました。
中にはクッキーまで送ってきてくれた子もいました。
校舎裏で待っていますと書かれた紙が靴に入っていたこともありました。

 

しかし私はそれを貰うだけ貰い、全てを無視してしまったんです。
返事もしませんでしたし、校舎裏にもいきませんでした。

 

6年生の時、面と向かって告白された時は流れで付き合うことになりましたが、結局その後は何もしませんでした。
それどころか返事をする際に「いいけどあんまりべたべたするなよ」とかクソなことを言った記憶があります。

 

 

 

女の子の方は勇気を振り絞ってくれたのにです。
当時の私はそれが嬉しくもあり、同時に恥ずかしい気持もありました・・・がそれにしたってひどすぎる。
今になってどれだけ女の子の気持ちを踏みにじったのかを思うと気が狂いそうになります。
・・・ホントあの頃の自分を殴ってやりたい。
殴って「男ならしっかり返事をしなさい」と言いたいです。
そして女の子たちに謝りたい・・・。

 

あの時そうやって返事をしていたら何か変わっていたのでしょうか。
今となってはわかりません。
一つ言えることは、私告白されたことなんて後にも先にもその小学校時代だけなんです。

 

「ホント何やってんだ自分・・・・」

 

こんな痛い思い出ばかりがフラッシュバックします。

H28.9.22


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